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アイセロ化学 植物由来ポリエチレン製防錆フィルム の開発に成功


アイセロ化学株式会社(本社:愛知県豊橋市、社長:牧野 渉、以下「アイセロ化学」)は、プラスチック包装材料の廃棄・焼却時に生じるCO2排出の抑制に貢献する取り組みの一環として、金属製品の防錆包装材料において、世界初(※1)となる植物由来ポリエチレン(※2)を用いたバイオマス気化性防錆フィルム「ボーセロンBP」の開発に成功しました。
 今回開発に成功した「ボーセロンBP」は、原材料に南米最大の化学メーカーBraskem S.A.(本社:ブラジル国バイア州カマサリ市、以下「ブラスケン」)が生産する植物由来ポリエチレンを採用すると共に、当社独自の製膜技術を用いることにより、約70%という高度なバイオマス度を実現しています。CO2排出量で見た場合、植物由来ポリエチレンの採用により、サトウキビの栽培からフィルム製造・消費輸送までを含めた場合で約44%のCO2削減効果が期待できます。
 従来のポリ乳酸などの生分解性を有するバイオマスプラスチックに比べ、植物由来ポリエチレンは取り扱い性に優れることから、特別な配慮を要することなく幅広くお使い頂けます。また、燃焼しても有害ガスの発生もなく、使用後にリサイクルすることも可能です。
 気化性防錆フィルム「ボーセロン」は、1969年にアイセロ化学が世界で初めて商品化した気化性防錆フィルムで、自動車や機械、鉄鋼などの様々な分野で広く使用されています。包装するだけで金属製品を錆から守ることができることから、作業環境に優しく、安全性の高い防錆包装が実現可能です。
 「ボーセロンBP」は、気化性防錆フィルムとして幅広い支持を得ている「ボーセロン」に、CO2の排出抑制、並びに石油資源の代替というこれからの時代に求められる新たな環境性能が付与された商品であり、防錆フィルムトップメーカーとしての環境問題への積極的な取り組みを表しています。今後はバイオマスプラスチック採用やCO2削減に取り組まれる環境問題に関心の高い企業・団体様を中心に紹介し、市場の反響を見極めた上でサンプル供給を開始すると共に、順次生産体制を整えていきます。
 今後もアイセロ化学はプラスチック包装材料メーカーとして持続可能な社会の実現への貢献を願う企業・団体などの要望に応えるため、廃棄・焼却時におけるCO2排出を抑制する植物由来ポリエチレンを活用した環境配慮商品の積極的な開発・展開を進めてまいります。

 ※1 当社調べ
 ※2 ブラスケンは、再生産可能な資源であるサトウキビ・バイオエタノールを原料とする植物由来ポリエチレンを2011年より年間20万トン生産する計画であり、日本を含むアジア地域の販売について豊田通商と業務提携しています。また、サトウキビ・バイオエタノールは、主にサトウキビの搾汁から砂糖を精製した残液部を発酵して作られるため、食料(砂糖)との競合が発生しにくいという特徴があります。