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アイセロ化学 大腸DDS製剤を実現する キトサンコーティング技術を開発


アイセロ化学(本社:愛知県 社長:伊藤寛一)は、大腸DDS製剤を実現するためのキトサンコーティング技術をフロイント産業(本社:東京都 社長:堀哲郎)と共同開発致しました。
 今回開発したキトサンコーティング液は、汎用のフィルムコーティング装置等によって、錠剤等の製剤表面に耐水性を有するキトサン皮膜を形成することができます。さらに、このキトサン皮膜の上を腸溶性皮膜で被覆すれば、大腸DDSを実現します(図1)。 国際特許出願済み

図1: 大腸DDS製剤の基本構成 (錠剤)

【背景・開発経緯】

薬剤を特定の疾患部位に直接送達するDDS(ドラッグデリバリーシステム)は、薬効の向上、投与量の抑制、副作用の低減を実現する技術として注目されています。大腸DDSは経口した薬剤を大腸部位へ送達できる(図2)ため、大腸疾患治療薬や腸内フローラ改善のためのサプリメント、その他大腸を標的とする新たな製剤等への応用が期待されます。 アイセロ化学は、これまでに極めて安全性が高いキトサンを主成分としたキトサンハードカプセル、同カプセルと腸溶性皮膜を組合せた大腸DDSを開発。また、このDDS技術をもとに、キトサンカプセルにビフィズス菌を充填した先駆的な大腸DDSサプリメントを商品化し、医薬及び健康食品市場の大腸DDSへの一層の関心の高まりにより本技術の錠剤、顆粒剤への展開が期待されています。

今回、アイセロ化学はフロイント産業と共同で大腸DDSを実現するための新しいキトサンコーティング技術を開発致しました。これにより、錠剤、カプセル剤、顆粒剤といった多様な剤形およびサイズの製剤の大腸DDS化へのご要望にお応えできるものと考えております。

図2: 大腸DDS製剤(錠剤)の消化管での挙動

【特長】

  • キトサンを主成分とする水溶液及びフィルムコーティング法。
  • 汎用のフィルムコーティング装置によって、対象物の表面にキトサン皮膜を形成できる。
  • キトサン皮膜は、耐水性、酸溶解性、微生物分解性を有する。
  • キトサン皮膜の上に腸溶性皮膜を形成した2層皮膜により、大腸DDSを実現できる。
  • 錠剤、カプセル剤、顆粒剤といった多様な剤形及びサイズに対応できる。

【今後の展開】

日本及び北米市場にて、製薬メーカー、サプリメントメーカーに対してサンプルワークを開始し、キトサンコーティング液を用いた大腸DDS製剤、サプリメントの商品化を目指します。